映画感想とモノ語り

映画感想・考察ブログです!

向井康介

『愚か者の身分』感想:自分を闇に引きずり込んだ梶谷を、タクヤはなぜ信じられたのか

『愚か者の身分』ネタバレ感想・考察です。物語のテーマや3人の関係性、ラストの意味など解説しています。 本作は闇ビジネスに関わる3人「柿崎マモル」「松本タクヤ」「梶谷剣士」が主人公。 彼らの一連の事件への関わりや組織からの脱却に向けて行動した…

『リンダリンダリンダ 4K』感想:高校時代の尊さや、迷い、熱量、切なさ、すべてが爆発する、平成を代表する青春ムービー

『リンダリンダリンダ 4K』ネタバレ感想。まさしく青春映画の金字塔。20年経って改めて感じる、その魅力を解説します。 約20年ぶりの鑑賞。 当時はVHSで観た気がする。 正直、内容は忘れていたけど、忘れたおかげで新鮮な気持ちでもう一度、この作品を堪能で…

映画『悪い夏』感想:鑑賞中、男性の多くは、自らの認知の歪みに気が付かない。これは悪い夏への誘いだ

『悪い夏』ネタバレ感想・考察です。本作に仕掛けられた観客を惑わす「罠」について解説します。 『悪い夏』。アマゾンプライムで配信されたので観ました。当時、気になっていたけど、あきらかに嫌な感じの話なので、映画館まで足を運ぶには少し気が引けてい…

「もらとりあむタマ子」感想:実は、お父さんもモラトリアム。そしてタマ子が「無自覚な魔性の女」的に描かれており面白い

サブスクでレコメンドされていたので、つい観てしまった映画。 ベイビーわるきゅーれの阪元監督が影響を受けた作品でもあるらしい。 大学を卒業したけど、就職せずニートをしているタマ子(前田敦子)とその父親(康すおん)の関係を中心に、二人を取り巻く…