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2026年 夏ドラマ 短評:全23本の感想を本音で語ります

2026年 夏ドラマ感想・評価。23タイトルの初回放送を(作品により2~4話まで)観た感想を語っています。

2026年 夏ドラマ 短評

2026年の夏ドラマの感想(短評)23タイトル。

前期に続き、期待できる作品の多いクールとなりそうで、気になる作品をあれもこれもと観ていたらとんでもない本数になってしまった。

 

★全部で23タイトルの感想があるので、目次から飛んでご覧ください!

★下に行くほど、個人的な期待度の高いドラマになっています(すでに完結している作品は、序列から除外)

ガス人間

(Netflixにて全話配信。全話視聴済み)

途中の林遣都と広瀬すずパートへの切り替えとか、先が気になる展開の作り方とか、蒼井優のナチュラルにドスの効いた感じとか、小栗旬無双とか。

見どころはいっぱいあるが、ガス人間があの人の言うこと以外もホイホイ聞いてしまうのがまったく解せなかった。

そうなるのは良いが、そうなってしまった物語的な必然が描かれていない

本来、意味付けしなきゃいけない核部分に蓋をしたまま、外身を完膚なきまでに完璧作り上げてしまった傑作に見える。

内容には納得できないけど、物語としては面白かったという感想。

 

本作は、ガス人間を群像劇の登場人物の一人として描いており、ガス人間が物語の中心にあるようでない構成となっていた。

殺人マシーンと化したガス人間の悲哀が描かれているという感想も見かけたが、それを表現するためには、もう少し全体的に、シナリオのフォーカスをガス人間とその関係者に合わせる必要があったのではないかと思う。

あと、脚本のヨン・サンホが、インタビュー記事などで劇中歌の「いとしのエリー」について熱弁をふるっていたが理解できなかった。

自分にとっては、あまりに有名すぎる大衆曲であり、令和のいまでもしょっちゅうテレビで流れる現役の楽曲である。懐かしさや郷愁は刺激されない。

馴染みのありすぎる曲が使われたことで、むしろ、ドラマの世界から現実に引き戻されるトリガーになっていた。サザンを起用するのは悪くないので、オリジナル曲の製作を依頼すべきだったと思う。

クロエマ

(Amazon primeにて全話配信。全話視聴済み)

杉咲花と多部未華子がW主演。

占いの店を舞台に、相談に来る人々の人間関係を紐解いていくストーリー。

とくに驚くような展開があるわけではないが、男女の関係などを丁寧に描いていて楽しい。
ときどき哲学的な視座も垣間見えて、それがドラマのトーンがフェミニンになりすぎるのを抑制している。非常にバランスの良い作品だ。

配信オリジナルドラマは、先が気になる作りにしなくてはならないからなのか、サスペンス的なものが多いので、本作のような日常系の作品は尊いと思った。

地上波で放送されていたら、そのクールのトップ争いをするレベルの作品だ。

風、薫る

(視聴の近況報告)

自分の感想は、初回放送から一貫して「おかしいな。まだ面白くならない」だ。
主人公に強い信念がなく、周囲の言動や態度に影響されて姿勢がブレるので、右往左往するものの物語に大きなうねりが生まれない。

依然として、古風で地味なお仕事ドラマに落ち着いている。

自分は「朝ドラ」が観たいのであって、医療ドラマが観たいわけじゃないので、ずっと焦らされている感がある。

 

直近、りんが新潟に単身で引っ越す展開になって風向きが変わりつつある。

新潟メンバーとの絡みがなかなか良くて、物語が進展したこともあり、終盤に向けて望みをつないだ印象。

ただ、放送開始当初から指摘されてきたWヒロインであることが、ここでも足枷となっている。
こちらとしては、新しい舞台である新潟の物語に興味津々なのだが、けっこうな尺で直美のいる東京パートも描かれるので物語に没入しづらさがある。

最新話で、直美の母親探しの物語に決着がついたので、ここからが物語の正念場になりそうだ。

名探偵のままでいて

吉川愛がワトソン役、彼女の祖父である奥田英二がホームズ役を務めるミステリードラマ。

物語は、推理ゲーム的な展開に特化していて、視聴者がいっしょに考えながら観るタイプの謎解きドラマになっている。

そのためか、ドラマなのに脚本に小説っぽさがあり、奥田瑛二のセリフ部分は、オーディブルを聴いてるような感覚にもなる。

ドラマと呼ぶには風変わりな作品だ。

 

1話の最後に、主人公の祖父が、レビー小体型認知症を自覚していることが語られるのだが、奥田英二の語りが上手すぎて、ここで一気に物語に引き込まれてしまった。

が、あくまでも本作の主体は謎解きドラマなので、観続けてもこの先、個人的に求めているものは得られない予感もある。

この奥田英二のキャラ、かなり好きなので、こういう形で消費されてしまうのがもったいないと思ってしまった。

今夜もシリアルキラーと待ち合わせ

手を握ると、その人が殺した人数が見える女性とシリアルキラーに恨みを持つ警察官のバディもの。

この手の特殊能力系は刑事ものに限らず、色んな作品で描かれているので、そうとう上手く展開させなければ話題になることはないだろう。

ただ、個人的にはわりと好きなジャンルだし、30分でサクッと観れるので、興味が持続する限りは観続けてみようと思う。

夫を殺したはずなのに

浮気した夫を殺害したはずだが、その夫が生き返っているという設定のドラマだ。

類型の設定を使っている作品は多いので、本作はどう調理するのか。

個人的に印象に残っているのは『ペナルティループ』という映画だ。

この作品の場合は、ループしている理由が明確に説明されているのが自分的には好みだった。

本作はどうなるだろう。

夫側が本当に不倫をしているのか、何かの誤解なのか、まだ何とも言えない状況なので、これからが楽しみだ。

ただ、あくまでも不倫モノが主体で、そこにタイムリープ&サスペンス要素が付与されている作品だと思うので、復讐劇そのものを楽しめないと中盤ダレる可能性はありそう。

大空港~GATE24~

事件解決モノに新種が登場。

空港の入国審査や税関という設定は新鮮だ。

変わり者の女性主人公を、趣里が演じている。

内容的には悪くないと思うが、全体的にキャラクターの個性が弱くて話に乗っていけなさがある。

視聴率は良いみたいなので、自分がハマれていないだけだと思う。

ブラックトリック~裁きを操る弁護人~

GACKTが主演という珍しいドラマ。

彼が演じる、悪徳(に見える)弁護士は、GACKTのイメージに合っている。

ゲームの「逆転裁判」に出てくるキャラクターみたいで、上手く世界観が作れていると思った。

ただ、証拠集めや捏造を影の部隊がこなすという設定がごちゃごちゃしていて、見た目ほど彼の弁護がスマートじゃなかったのは、2話以降でどうなっていくのか観ていきたい(彼はそもそも弁護士の資格をはく奪されてしまったしね)

証拠集めのプロセスが、金に糸目をつけない感じなのが、かつて深田恭子の主演でドラマ化された「富豪刑事」みたいだ。

「リーガルハイ」以来の荒唐無稽なリーガルドラマとして、ポテンシャルは持っていると思うので期待したい。

スピナーベイト

スピナーベイトとは、高校生の不良グループによる、自警団を装った“カツアゲ”課外活動だ。

ステレオタイプの不良描写がしつこく描かれるので、開始早々に気が滅入ってしまった。

(が、この描写が酷いのは1話だけなので、嵐が過ぎるのを待つのが吉)

 

3話まで観たが、吉見(駿河太郎)が登場する時間は面白いが、それ以外は退屈に感じやすい。ただ、4話で物語が大きく動き始める兆しが見えるので、興味がある人は1話で切るのはもったいないドラマ。

ドラマ化があまり上手くいっていないため評価はイマイチだが、原作はけっこう面白いのだと思った。

内容自体は良いので、完結したあとに一気見するのが良いドラマだ。

リアルタイムで観ると、毎週、消化不良で終わる感じになる。

ラストノート

ドラマタイトルになっている「ラストノート」は、香水の最後に残る香りのこと。

一番長く肌に留まる香りで、香水の最終的な印象を決めるものであり、つけた人の体温や匂いと合わさることで、その人らしさが現れる時間でもある。

本作では、その言葉が中年女性の仕事への情熱や恋と重ね合わせて描かれている。

おしゃれな大人ドラマという印象。

 

1話で主人公の内田有紀が絵画詐欺師の樋口澄晴(寺西拓人)に恋するかもしれない展開が描かれ、にわかに雲行きが怪しくなってきた。

番宣の画像には「こんな男に恋するわけがない」と書かれているが、裏を返せば、こんな男に恋してしまうことを正当化できるだけの展開が、このあと待ち受けているということなのだろう。

いいでしょう。受けて立ちましょう。という心持ちだ(笑)

 

3話で、樋口が詐欺会社を辞める決心をするのが実に良い。

だらだら引っ張らずに次の展開に行くことで、この先、2人の前に次なる困難が立ち上がってくるのだろうと、物語の見通しもつき始めた。

話の持っていき方が上手なので、この手の話が好きな人なら夢中になれる作品だと思う。

ファーストクライ 母子救命救急班

日本屈指のセレブ病院『聖フィオナ病院』で、母子救命救急班が秘密裏に結成されるという筋書き。

1~2話を観る限りでは、産科を舞台にしたDr.アシュラというか、ドクターXというか、順当な医療エンタメドラマという印象。

大化けはしなさそうだが、ここから期待はずれになっていく感じもしない。

主人公の比嘉愛未をはじめ、落ち着いたキャスティングがなされているので、大人のエンタメとして楽しめるものになりそうだ。

緊迫感ある雰囲気のなかで、彼女たちが発する「赤ちゃん出ます」の掛け声に、不思議と和んでしまう。赤ちゃんは偉大だ。

GTO

かつて一世を風靡した反町隆史の代表作。

GTOのn年後(令和)の世界を描いている。

鬼塚の破天荒さが、令和のコンプラ遵守ルールの中で、一定そぎ落とされることで、彼の言う「グレートティーチャー」とは何か?が浮かび上がってくるかもしれない、という大筋だ。

単なるリメイクにあらず、これは意外と芯を食った良いテーマな気がしている。

昔よりも管理されて清潔になったはずの教育現場だが、何か物足らなさを感じてしまう親世代もいると思う。

その正体が何だったのかを、鬼塚先生が明らかにしてくれるのではないかという期待をしてしまっている自分がいる。

クロスロード ~救命救急の約束

1話の印象が良くなかったけど、2話で一気に面白くなってきた。

開始当初は、医者としての技量が足りないくせに突っ走る春木遥(今田美桜)に困惑したが、2話以降、持ち前の正義感や行動力、人を動かす力を発揮して、がんじがらめな医療を取り巻く体制を突破する、リーダーらしさが垣間見えてきた。

そんな春木遥が中心となり、腕のいい医者と巡査、救急救命士が、非公式のワンチームとして描かれることで、ドラマとして、これまでにない広域な問題に対応できる期待も高まっていく。

 

2話では、家庭事情と絡めた医療現場の課題が描かれた。

磯村勇斗が主演の『僕達はまだその星の校則を知らない』が、学園ドラマながら社会テーマを包含する物語であったように、本作も医療ドラマでありながら社会派な物語になっていくのかもしれない。

犯罪者

AmazonPrimeで配信中のドラマシリーズ。

これを書いている時点では5話まで配信されており視聴済。

1~3話は、事件の立ち上がりとその周辺人物を群像的に上手く描き、ラストは衝撃的な展開で視聴を牽引した。

しかし、続いて配信された4~5話は、ややトーンダウン。

事件の真相に向かってドライブしていく感じがしなかった。足踏み感がある。

6~7話の着地次第で評価はまったく上下しそうだが、視聴のモチベは落ちつつある。

Tokyo middle 30

あまちゃんでお馴染みの「のん」が、14年ぶりにフジテレビの連続ドラマにレギュラー出演。

三者三様のミドサー女性を主人公とした物語。

仲里依紗だけ勝ち組すぎん?と思っていたら、1話の最後のほうである事実が発覚し、なるほどな、となった。

いまのところは品の良い展開だ。

3人ともが、地方から上京して一生懸命生きてきた常識人として描かれているので、穏やかな気持ちで観れている。

リアリティがあるかと問われれば「?」なところはあるが、会話劇としての心地よさは感じられる作品だ。

リーガルビート -逆転の法廷-

想いはあるのに声を上げられない依頼人と、吃音で想いを伝えるのが苦手な主人公(鈴鹿央士)を重ね合わせた設定。

そんな彼が、ラップだとビートに乗せて、自分の想いをスラスラと伝えられるという設定は今っぽい。ラップバトルと法廷バトルの噛み合いも良い。

声を上げられない人は、原告側にも被告側にもいる、という視点も良かった。

弱者に寄り添って大逆転の判決を得る筋書きはベタだが、王道ならではの爽快感もちゃんとある。

 

ただ、設定の妙は理解しつつも、やはり主人公が吃音(障がい)の設定にまでする必要があったのかは、1話の時点では納得しきれなかった。

今後、彼の障がいをどう描くのかで評価が左右される作品になりそうだ。

障がいを持つ弁護士で言えば、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」という作品では、自閉症の主人公がおかれている状況を上手くドラマに取り込んで描いていたので、そんな風になると良いなと思った。

一次元の挿し木

行方不明の義理の妹・紫陽と、200年前の人骨のDNAが一致するという「魅力的な謎」が提示され、初回から圧倒的に面白い。考察も捗りそう。

紫陽はクローン技術を使って作られた人間で、複数体存在しているのだろうか。

殺害された石見崎教授の娘の件があるので、単純なクローンというよりは、それを応用した何かがありそうで、2話以降、明かされる謎やヒントがいまから待ち遠しい展開だ。

タイトルの「挿し木」という言葉のニュアンスから推察するに、DNAの配列になんらかの操作を施すことを示唆しているのかもしれない。

ぶっちゃけ原作を読んでスッキリしたい気持ちが高まっているが、我慢して毎週観る。

謎の提示とオチの見せ方が上手くハマれば、今期のベストになり得るポテンシャルを秘めているドラマだと思った。

 

(追記)1話の視聴時点では全体で3位に置いていたが、2話以降、物語のテンポが悪くなる一方で、順位を下げた。

主人公と視聴者の情報格差のコントロールが上手くいっておらず、主人公パートがひたすらダルくなってしまっている。

中盤以降、盛り返してくれることに期待したい。

告白-25年目の秘密-

松村北斗は「清潔感のある、こじらせ男子」を演じさせたら天下一品だ。

25年間、麻里子(岡崎紗絵)を片思いし続けて、陰ながら支える姿は狂気的だが、にも関わらず、彼ならまぁ良いんじゃないと思えてしまう清潔さが、このドラマを成り立たせている。

 

第1話では、彼が社内で麻里子と対立する男性を殺害したのではないかという疑惑まで示されるが、自分的には、まだ彼に対する嫌悪感はそこまで湧き上がってこない。

2話以降、警察に雪村爽太が疑われる展開になっていきそうだが、そこに麻里子がどう関わっていくのか次第で、面白くなるか、一気に冷める展開になるか、分岐点になりそうだ。

3話時点でも、雪村爽太の犯行かどうか有耶無耶に見せる展開が続いているが、この謎はこれ以上引っ張りすぎると退屈していくので、4話以降でギアチェンジしてもらいたいと思っている。

さよならノワール

犯罪被害者支援室というのは実際にある部門のようだ。

元刑事の黒木夏海(小池栄子)と心理学者の白石絵梨子(北香那)という「現場×理屈」な凸凹コンビは、今後の展開に期待できる良いバディ。

 

捜査のやりとりや被害者の経営するラーメン店のラーメンに対する好みの違いなど、物語の流れのなかにあるちょっとした一言で、上手く登場人物たちの相関や性格が浮かび上がる、スムーズな導入はお見事。

設定がユニークだし、メインキャストの相性も良い。脇役も豪華。

今後も1話で見せたテンポ感が維持されるなら、観続けたいドラマだ。

 

脚本の井上由美子氏は緊急取調室の脚本も手掛けている人なので、警察関係の描写が崩れることもないだろう。

視聴率が悪いらしいが、メインにアイドル俳優を器用せず、主演もいわゆる「看板俳優」ではない布陣なのでしょうがない気がする。

内容は良いと思うので頑張って欲しい。

君の好きは無敵

今期、一番楽しいドラマになりそう。

「売れるものが正しい」という圧倒的な現実を前に、まっすぐ「自分の好き」を貫こうとする、王道を目指すドラマ展開が、コメディ調のトーンと上手く呼応している。

いまのところは、コンサルの草壁杏奈(松本若菜)がコンセプトを考えて、瀬尾深月(佐野勇斗)がデザインするという役割分担になっているが、瀬尾が真に得意なのは0⇒1のコンセプチュアルな業務だと思うので、ドラマが進んでいくなかで徐々に2人の立ち位置がオーバーラップしていく展開になるのではないかと予感している。

 

松本若菜のコメディエンヌ適性が高いことを、改めて感じさせられるドラマ。

カッコよさと面白さを両立できるところが彼女の魅力だ。

この人は将来的に、天海祐希のようなポジションになっていくのではないかという気がしている。

VIVANT

前作の続編で物語は11話からスタートしている。

TBS期待の超大作だけあって安定した滑り出しだが、物語的に強烈に惹きつけられるポイントは1話の段階ではまだなかった。考察したい人にとっては色々あるのかもしれないが、純粋なドラマとしての面白さはそこまで強烈に感じられない。

次回視聴への引きもそんなにない。人気作の続編であることに、まだ頼っている印象だ。

本作については個人的に若干の懸念があって、それはVIVANTの1stシーズンが放送されていたときよりも、地上波&配信ドラマの層が厚くなっていることだ。

話題は宣伝攻勢で作れるかもしれないが、もしかしたら、相対的に前作ほどは面白く感じられない可能性もあると思っている。

ただ、前作の心理的な貯金があるので、期待度は3位とした。

マイ・フィクション

「森沼ネクスタウン」という街そのものに怪しさを感じさせる作りになっているのが興味深い。

オープニングの空撮も、街に対して、ミニチュアのような虚像めいた印象を与える見せ方になっている。

1話で大風呂敷を広げたと思ったら、2話でけっこうネタ晴らしに近いところまで踏み込んで描かれていたので、おそらく前半と後半で物語の指向性が大きく転換するタイミングが用意されている構成になっていそうだ。

立ち上がりは大成功だと思ったので、このまま進めて、うまく謎を深めつつ、最後まで裏切らずに描き切れたら最高のドラマになりそう。

このまま走り切って今期のナンバー1になるか、途中で辻褄が合わなくなって圏外に飛ぶか、どちらに転ぶか分からない作品だと思える。

 

2話以降は、いまのところ脳に記憶をインストールする系の話なのか、クローン技術の実験なのか、そんな展開を予感させている。

偶然だろうが、一次元の挿し木もクローン技術が鍵になっていそうで、両者がどのように展開していくのか楽しみだ。

Tシャツが乾くまで

充(松山ケンイチ)は喫茶店マスターでお菓子づくりが上手く、樹生(中島歩)は製菓メーカー社員。

咲子(蒼井優)は雑誌編集者で、あずさ(夏帆)は古書店で働いている。

示される状況の一つ一つから色んな想像が膨らんでいくし、俳優陣のまだ方向性を明らかにしないアンニュイな芝居が絶妙だ。

 

2話以降も、展開の妙に唸らされる。

マツケンと夏帆の2人が不倫してるのでは?と見せておいて、それを追いかける蒼井優と中島歩のほうが怪しい感じになってくるという…。

そして、マツケンが行方不明という設定が効いており、安易に物語を「この方向だな」と決めさせない役割を果たしている。

彼が、2人がいい関係になったところで生きて戻ってくる可能性もあるし、そうじゃないかもしれない。(最新話では、どうやら生きていそうなことが発覚した)

Tシャツが乾くまでの間に不倫する話なのか、家族を亡くした悲しみが風化するまでの話なのか、それ以外の何かなのか、まだわからなくて、毎週ドキドキしながら見守っている。

18年ぶりの地上波ドラマ主演で、ばっちり良脚本を引き当てる蒼井優は、「持ってる」と言わざるを得ない。

きっと、この内容ならいけると確信してオファー受けたんだろうなぁ。

まとめ(暫定順位)

1.Tシャツが乾くまで

2.マイ・フィクション

3.VIVANT

4.君の好きは無敵

5.さよならノワール

6.告白-25年目の秘密-

7.一次元の挿し木

 

上記タイトルは現時点で期待値が大きく、多少話が崩れたとしても、最後まで観続ける可能性が高い。

・『Tシャツが乾くまで』は、ドラマの緩急のつけ方が上手く、頭一つ抜けている。

・『マイ・フィクション』は、謎が謎を呼ぶ展開に惹きつけられる。毎話、新事実が明らかになるので、観ていて集中力が途切れない。

・VIVANTは、ようやく初回放送がスタートしたところ。前作からの期待貯金も含めての3位という感じ。

・『君の好きは無敵』『さよならノワール』は、純粋な毎話の安定した面白さで選んだ。両者とも、TVドラマらしい魅力がある作品だと思う。

・『告白』は、主人公の善にも悪にも振り切れそうな一途さが、サスペンスとして魅力的。

・『一次元の挿し木』は、初回こそ良かったが、徐々にトーンダウンしてきた。このままいくとフェードアウトするかも…。

 

いつものごとく、観れるだけ観たいので、時間と気力が許す限り視聴を続けていこうと思います!